グループホームしあわせ館☆しあわせコラム☆

不定期ではありますが、当ホームページにて

しあわせコラム「しあわせ館のしあわせ日記」を掲載させていただきます♪

是非、ご覧ください!

 

 

 

 

「すぐ傍にあるしあわせ」

 

私は夜勤が多く、日勤帯の勤務は月に数回。

夜中は皆さんが安全に休めるよう努めており、朝が来るまでは入居者様と関わる時間は比較的少ない。

入所されているおじいちゃんおばあちゃんに「何かしてあげたい」という気持ちは常にあるが、寝ているのを邪魔することはできない。

その為、関わることのできる時間が多い日勤の日には、たくさん会話をする。

会話の中からひとつでもご本人の「希望」を聞き取るために、会話をする。

ある日のこと。。。

Aさんに何かしたいことはないか伺うと、

「なーんにもない。今までたくさんやってきたから。もう十分。でもね、悔しいことがある。今までの人生であったことが思い出せないの。

何も。いっぱいあった思い出を振り返れないことが悔しい」と話された。

認知症と診断されてからの記憶だけではなく、過去の家族との思い出や自分の人生であった出来事すべてがわからないという。

残念ながら私にはその数々の出来事を思い出させることはできない。叶えられない希望であった。

Aさんに対し「今しあわせですか?」と尋ねると

「うん、しあわせですよ。」「なんで?」「ここにいるから。ここで暮らせてるからしあわせなんです。」

Aさんは思い出せない過去がありながらもしあわせだとにっこり話された。

私はAさんに「何かしてあげたい」という思いでいたが、なにもせずともAさんにとっては今がしあわせであった。

「あなた達がいるから、ここにいたら安心ですもの」

と、私たちが生活の一部を手助けする、介護の仕事を通じて、安心できる存在になっていたことを、その時知った。

なにか特別なことをすることだけが、しあわせと感じられるものではない。

日頃携わっていることでしあわせを与えられる。

介護の仕事にそんな魅力さえあることをAさんから教わった。

Aさんのこれから先の人生、最後まで安心していただける存在でいられるよう、これからも支えていきたい。そう思った。

 

グループホームしあわせ館

主任 西田 哲也